本で学ぶ(A)(参考書)

鉄緑会 東大 英単語熟語 “鉄壁”を読む!(めざせ語彙力アップ)

「鉄緑会 東大 英単語熟語 “鉄壁”」を読む!

どうも、モズモズです。

以前、縁もゆかりも無いのに”東大”という響きに負けて買ってしまった「鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁」について、語ろうと思います。

本当に良くできた参考書なので、色々と語りたいことが出てきました。ボクの個人的な感想や思い出したことを語りながら、英語学習者や受験生の語彙力アップに貢献できたらと思います。

「鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁」は「はじめに」から読め!

みなさん!参考書の最初にある「はじめに」とか「使用方法」とかをちゃんと読んでますか?

ボクは読んでませんでした!

適当にパラパラめくりながら気楽に「あっ!これ知ってる!こっちは知らない!」とかやってた訳です。

でも、最近、「そういえば、鉄壁の単語数ってどこに書いてあるんだろう?」ってふと思って、初めて「はじめに」から、つまり最初から読んでビックリしたんです。

単語数なんか書いてなくて、出だしのタイトルが”「確実に覚える」ための単語集を!”となっていたんです。又、”「出る順」に単語が並べられていてもその単語が覚えられなくては何の意味もない、、”ともあります。

単なる単語リストではなく、”最初の1ページ目から順番に読むことにより、自然と単語を覚えるコツを体得出来るように構成されている”とか書いてあり有ります。

続けて、”派生語、語法の解説を充実-「量」より「質」を重視”というタイトルの後を読むと、

断言しますが、3000の単語を広く浅く覚えるよりも、500の単語を派生語や用法も含めて確実に身につけた方が、実践でははるかに役に立ちます。単語の数ばかりを追求しても、その知識が「広く浅く」では、入試の現場においては何の武器にもならないでしょう

ほんとうにその通りだと思います。この最後の部分は紙に書いて机の前の壁に貼っといた方が良いと思います。

という訳で、続けて、ボクの個人的な感想や思いだしたことなどを書いて生きたと思います。

※ちなみに表紙カバーの外に付いている帯には「見出し語2176、総数3325」って書いてあります。出版社はどうしても単語数を書きたかったのかも。

丸暗記を強要してない感じが良い!!

東大英単語熟語 鉄壁(ぱっと開いた)

東大英単語熟語 鉄壁(ゆったりとしたレイアウトで見やすい)

丸暗記を強要してない感じが良い!」というのは前回のボクの’鉄壁’の紹介記事のままです。今回「はじめに」を読んで、改めてそう思いました。なので、ボクの前の記事の最初をそのまま下にコピーしますね。
「ぱっと、開いた感じがいいですね、この本は。ほーら!暗記しろ!って感じじゃない。

前から覚えていく単語帳のレイアウトなんだけど、イラストがたくさん入っているし、細かくグループ化されているし、ボリュームのあるレビューテストが付いてるしで、わざと、頻繁に立ち止まるようにしていますね。勢いだけで、丸暗記しても、すぐに忘れちゃいますよ、っていうメッセージですね。」

つまり、’鉄壁’は単語を丸暗記するための参考書ではなくて、読んで理解して、テストで復習することにより、記憶を定着させることに重点を置いているんです。

覚えるための「とっかかり」を意識する

ボクは記憶力がイマイチなので、語学学習ではこの「覚えるためのとっかかり」を大変意識します。

みなさんの中には単語カード表裏で1対1の情報を覚えて、そのまま記憶が定着してしまうような記憶力の高い人もいるとは思います。

しかし、そうでない人はやはりこの「とっかかり」を少しでも探して、それがフックのように脳のどこかにひっかかって忘れないようにする工夫が大事です

実際は個人的には「とっかかり」というより「ひっかかり」という言葉を意識しています。

この記憶を定着させる為の戦術が”鉄壁”の「はじめに」を開くと詳しく説明してありますので、各項目のタイトルを以下に引用しておきます。

  • 「確実に覚える」ための単語集を!
  • テーマ別の構成-単語どうしを関連づける
  • イラストを満載-単語のイメージを作り上げる
  • 語源などの有用な情報を満載-「覚えるための」とっかかり
  • 派生語 語法の解説を充実-「量」より「質」を重視
  • 単語の差別化-つまづきやすい単語は重点的に解説
  • 多数の熟語を掲載-受験に必要な語彙を1冊でカバー
  • テストで習熟度をチェックー覚えた「つもり」になっていないか?
  • 重要語は繰り返し登場-さらに「”鉄壁”」のボキャブラリーへ
  • 「効率優先主義」の落とし穴-鉄緑会の理念

最後の”「効率優先主義」の落とし穴-鉄緑会の理念”には”我々は無機質な暗記や詰め込み学習を真っ向から否定します。” という痺れるような宣言まであります。
(まじ、鉄緑会ってかっこいいわ!)

Drop yor weapon and ,,,,the coffin !!

★それでは、「ひっかかり」を探して思いつくままにコメントをしていきます。

”鉄壁”には「職歴、引退、そして死へ」という項目があります。

ボクはまもなく引退の年齢になるので、このタイトルにはそれこそ「ひっかかり」を感じていて、どうせ書くなら「職歴、引退、”長くて楽しい年金生活”、そして死へ」にして欲しいなと思いました。

そこの単語を見ると、”retire“から始まって、”quit” “farewell”  “pension” “funeral”  “tomb” “bury” “coffin” “corpse“と続きます。

英単語業界には、なんだか暗いカテゴリーがあるものです。

でも安心してください。

coffin“なんかは映画のワンシーンを見るだけであっという間に覚えることが出来ます。下のビデオを見てみましょう!

聞こえましたか?

アーノルド・シュワルツェネッガーが演じるターミネーターが”coffin“つまり棺をかついて登場するシーンですね。

SWATの隊員がメガホンから”Put your weapon down,,,,,,,,,,and the coffin !”と言った後、”Take him down ! Take him down!!”  ”打ち取れ!”とか”やっちまえー!”とか”撃てえー!!” という感じですね。

ボクは、この映画を見て、”coffin“という単語を覚えました。
又、このシーンだけで、”put down” や”take down” や”get in“といった熟語が登場します。

※単語メモ(10、11、12は”鉄壁”には不掲載)
  1. retire : 引退する
  2. quit : やめる、仕事を辞める
  3. farewell : お別れ
  4.  pension : 年金
  5. funeral : 葬式
  6.  tomb : 墓石
  7. bury : 埋葬する
  8. coffin : ひつぎ
  9. corpse : 死体
  10. put down :下に降ろす、書き留める
  11. take down : (上にあるものを)降ろす、書き留める、倒す
  12. get in : (車などに)乗りこむ

火葬?それとも土葬?

今、世間を騒がしている例の火葬か土葬か問題ですが、ボクは特にややこしい時事問題に切り込もうとしている訳ではありません。

時事問題は例の「ひっかかり」の宝庫だと言いたいのです。時事問題にひっかけて英単語を覚えれば、ニュースを見る度にその単語を思い出すきっかけを作ることが出来ます。

”鉄壁”では先ほどの”coffin“と同じページに”埋葬”の英訳として、”bury“が出てきます。埋葬という言葉は、”埋める”という意味ですが、日本では火葬後の遺骨をお墓に納骨することを埋葬と読んでいます。

ところが、英語の”bury“の場合、”bury the ashes”というように火葬後の遺灰を土に埋めるという表現もありますが、ただ単に”bury“と言うと、やはり土葬のニュアンスが強くなります。実際、”土葬”を和英辞書で引くと、”burial“という”bury“の名詞形が出てきます。

ちなみに、火葬は英語で”cremation“と言います。

日本語と英語の微妙なニュアンスの違いを意識することも脳の中にひっかかりを作る機会になります。

”tomb”と ”grave”と” cemetery”の違いは?

ボクは、もしかすると日本の英語教育業界の闇に迫ってしまうかもしれません。

引き続き、”鉄壁”の”coffin“と同じページの話です。 そこには”tomb” “grave” “cemetery“の3つの単語が出てきます。

今回の話題は「お墓を”tomb”と呼んでも良いのか?」問題です!

●あっ!その前に”cemetery“をサクッと簡単に処理しておきましょう。

cemetery“とはお墓そのものではなく、墓地のことです。

あれ?そう言えば、”graveyard“も墓地じゃなかったかな?

”鉄壁”に載っていない単語を出したばっかりに話がややこしくなってきたぞ。ちょっと調べてみよう、、、

グーグルによると、

「”graveyard“は教会に付属する墓地のことで、教会に付属しない墓地のことを”cemetery“と呼ぶ、、、」だって。ふーん、、、あれ、そうすると、日本の墓地も言い分けるべきなのかな?もしかして、、、グーグルによると、

”英語圏の文化に当てはめると、お寺の墓地は「宗教施設に属する墓地」なので graveyard、それ以外の公営霊園などは cemetery と表現するのが最も自然です。”

なるほど。話がややこしくなって、なんか、ごめん。

そういえば、昔、ボクが若いころに読んだスティーブンキングの小説に「ペットセメタリー」っていう怖い怖い話があったよな。あれって、教会の墓地じゃ無いって意味だよな。まあ、教会の墓地にペットは入れてくれないか。

記憶のひっかかりを作るために1989年の映画「Pet Sematary」のTrailer(予告編)を貼っておきます。

※実は、2019年版のもっと新しい映画もあるんだけど、こっちの予告編はトラウマになるレベルで怖いので、「ひっかかり」目的で見るんだったら、1989年版の方が良いと思う。

※あと、話がどんどんややこしくなって、本当にごめんだけど、タイトルの”Pet Sematary“はスペルミスじゃなくて、原作のスティーブンキングがわざとこのスペルにしたらしいんだよね。ほんと、”ホラーの帝王”はややこしいことするよね。

それじゃあ、”cemetery“が解決したところで、「お墓を”tomb”と呼んでも良いのか?」問題にいってみよう!

それでは、まず、映画「TOMB RAIDER」(2018年公開)の予告編を下に貼ります。

実は、ボクが初めて見たのは、2001年版のアンジェリーナ・ジョリーが主役のララ クロフトを演じているバージョンですが、2018年版しか予告編が見つかりませんでした。

”鉄壁”には、”tomb”の日本語訳として、「墓石、墓」と書いてあります。又、研究社の新英和中辞典なんかには「墓石のついた立派な墓」とかイマイチ意味の不明なことが書いてあります。別に鉄壁の間違いじゃなくて、日本の英語辞書業界では、”tomb“の定訳は「墓石、又は墓」となっているはずです。そもそも、”tomb“は英語なんだから、英語圏のお墓のことを指すんだ!ということになっているんだと思います。

この映画を見てすぐ思うのは、”Tomb”って何?という疑問です。

どう見ても、ボクらのご先祖様が眠っている”あのお墓”の話では無いように感じます。だって、金銀財宝を探して、日本人の墓を荒らす人ってあんまり聞いたことがないよね。

ボクが子供の頃だった、1970年代はエジプト考古学が大ブームだった時期で、ピラミッドやらツタンカーメン王やらを特集した本がたくさん出版され、ボクも子供向けの本を読んだことがあります。

本を読んでいるとしばしば、「(発掘調査の前に)”盗掘”や”墓荒らし”に合っている」といった表現がやたら出てきたのを覚えています。

どうも、1920年代にツタンカーメン王の王墓を発見したイギリス人たちは、本来は”Tomb Robber”(”墓荒らし”)と呼ばれても仕方がないのだけど、後々になって、自分たちは”墓荒らし”とは違うんだぞ!という意味を込めて”Tomb Raider”といった、なんだかカッコいい表現を考え出したようです。

要するに、”tomb”って、ボクらのご先祖のお墓のことではなく、もっとデッカイのを指しているんではないかということです。

そこで、やっぱりグーグルに聞いてみました。

●tomb、grave、cemeteryは、それぞれ「お墓」や「墓地」を指す言葉ですが、指す対象の規模や形、場所に違いがあります。

●grave:遺体を埋葬する「墓穴」や、一般的な「お墓(個別の墓・墓標)」を指します。

●tomb:棺や遺体を納める立派な「墓室」や「記念建造物・霊廟」を指し、主に王族や偉大な人物の大がかりなお墓に使われます。

●cemetery:多数のgraveが集まった「墓地・霊園」全体を指します(主に教会に属さない公営などの広い場所)。

そこで、「日本のお墓を”tomb”と訳すのはおかしくないか?」とグーグルに聞いた結果が以下です。

●”結論から言うと、日本で一般的な「家族が入る四角い石のお墓」は、tomb ではなく grave の方が圧倒的に英語のニュアンスとして正確です。”

●”日本ではなぜか「お墓=tomb」と習ったり、翻訳機でそう出たりすることが多いですが、ネイティブスピーカーにとっては明確な違和感があります。”

● ”tomb は「巨大な建造物」:tomb は、エジプトのピラミッドやインドのタージ・マハルのような、中に人が入れるレベルの巨大な霊廟(れいびょう)や記念碑を指します。”

● “tombを一般的なお墓に使うと大げさ:もし外国人に “This is my family tomb.” と言うと、相手は「あなたの家系は王族か大富豪なのか?」と驚いてしまうか、冗談のように聞こえてしまいます。”

●” grave は「遺骨が埋まっている場所」:地面に遺体や遺骨を埋め、その上に墓石(headstone / gravestone)を立てるスタイルのお墓は、すべて grave と呼びます。日本の伝統的なお墓も、石の下の「カロート(納骨室)」に遺骨を収めて墓石を立てるため、英語の感覚では完全に grave です。”

つまり、ネーティブにお墓について話す時は、”grave”を使ったほうが自然だということですね。

●”お墓参りに行く:go to visit a family grave”
●”墓石:family gravestone / tombstone (※実は「墓石」単体を指す言葉として tombstone は非常によく使われます。石のパーツのことなら tomb という単語が入っていても自然です)”
↑ややこしいことに、”tombstone”(墓石)という表現は日本のお墓の墓石を説明する際に使っても大丈夫のようです。

はい。今日はここまで。


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★前回の鉄緑会 東大 英単語熟語 “鉄壁”の紹介記事

鉄緑会"東大 英単語熟語 鉄壁"を買った!(英語の参考書を紹介)
You Tubeで英語学習関係のチャンネルを、何気なく見てたら、塾の先生らしき人が紹介してました。”東大”というタイトルのまぶしさに負けて、思わず買ってしまいました。 今回は、「鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁」です!

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