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どうも、モズモズです。
英熟語について、語りたいと思います。
ボクが語る英熟語は基本的に”句動詞”です。英語で言う、”Phrasal Verb”です。「句動詞」という言葉は取っつきにくいので、ボクは、”動詞フレーズ”と呼ぶことにします。
”動詞フレーズ”というのは、例えば、break down, break in, break off, break out, get ahead, get along, get away,make out, make upといった基本動詞と副詞がセットになった表現のことです。
大学受験や、英検、TOEFL、等では、英単語を覚えることが非常に重要ですが、ボクは、英熟語のカテゴリーの中に放り込まれている、”動詞フレーズ”の学習が特に重要だと考えています。
ボクは、以前の”モノマネで英語がうまくなります。”という記事で”話す”というアウトプットをまずしなければ、”リスニング”というインプットもうまく出来ず、、従って、英会話能力、つまり、英語能力そのものが向上しないことを書きました。(必ずしも英会話の相手がいる訳ではないので、”音読”でアウトプットの練習をオススメしています。)
ところが、リスニング能力が向上するに従って聞こえてくる生の英語の世界には、実は英検の1級用の難しい単語が頻繁に出てくる訳ではありません。むしろ、一般的なアメリカ人の会話はほとんど易しい単語で出来ていて、その会話の中心になっているのが、”動詞フレーズ”です。
という訳で、定期的に”動詞フレーズ”について、書きたいと思います。
今回の”動詞フレーズ”は”Come by”です。
![](https://eigomax.net/wp-content/uploads/2020/04/a-hrefhttpswww.photo-ac.comprofile184618phon-taaさんによるa-hrefhttpswww.photo-ac.com写真ACaからの写真-300x199.jpg)
なんで、”Come by”を選んだかは、特に理由がありません。
たまたま、20年前の英検1級用の単語と熟語のリストが入った参考書を眺めていたら、目に止まっただけです。なんせ、二回も落ちた怨念がこもっている参考書なので、今でも持っています。
“come by”の意味は?
![](https://eigomax.net/wp-content/uploads/2020/04/Word-card1-illust-AC-300x135.jpg)
この参考書には、以下のように書いてあります。
”Come by 手に入れる (Obtain, get)”(「英検合格1級 必須単熟語2400」より
「”come”と”by”をくっ付けたら、”手に入れる”という意味ですよ。」
と言われて、ピンと来る人がどれだけいるでしょうか? ”
とにかく、丸暗記すればいいだけじゃん!”という考え方もありますが、それでは、後で、実戦で使いこなせないと思うので、もったいないですよね。
はい。それでは、以下のポイントをに注目して、熟語を分析してみます。
“come by”の別の意味が覚えやすい!
![](https://eigomax.net/wp-content/uploads/2020/04/English-study-1-Illust-AC-1-300x250.jpg)
実は、”come by”には分かりやすい方の意味と分かりづらい方の意味があります。今回の「手に入れる」は分かりづらい方の意味です。”come by”には、「手に入れる」の他に、「(人が)立ち寄る」、 「、、、のそばを通り過ぎる」という意味があります。
ここで大事なのは、”by”の使い方です。この”by”は”stand by me”の”by”です。”stand by me”とは「近くに立っている」とか、「そばにいてね。」という意味で、同名の有名な誰でも聴いたことのある曲の題名にもなっています。(YouTubeで探してみてください。)
“come by”の”by”は”stand by me “の”by”なので、「近くまでやって来る」ということです。これが転じて、「(誰かの家に)立ち寄る」とか、「近くを通り過ぎる」という意味として使われるようになったようです。
“come by”は「やってくる」や「立ち寄る」という意味で会話の中で使用されるほうが多いようです。
「わざわざ近くまでやってきて、やっと手に入れた」
![](https://eigomax.net/wp-content/uploads/2020/04/Visit-1-illust-AC-300x300.jpg)
“come by”を「手に入れる」という意味で使う場合は、”come”「(やって来る過程の結果)手に入れた」というニュアンスになります。つまり、「手に入れるのが難しい物をを手に入れた」という使い方に限定された表現のようです。
そもそも、「手に入れた」という日本語表現そのものが「(欲しい物を)手に入れた」や「(意図的に」手に入れた」というニュアンスですね。誰かが、欲しくもないものを送ってきた時に「手に入れた」とは言わないですね。
“come by”のわかりやすい説明がありました。
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“When we come by something, it means that we discover it. And by extenstion, we take it.(Quote from “Phrasal Verb Fun” by Peter Gray)
翻訳すると、「何かを”come by”するという意味は、何かに出会うということ。これが転じて、手に入れるということ。」
なんだか、そっけない説明ですが、英語の本や、辞書で、これ以上正面から”come by”を説明している文章はありませんでした。
“come by”の例文は「難しい物を手に入れた」限定
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“come by”の「手に入れた」の例文を英語辞書より引用します
That picture was difficult to come by.(その絵をてに入れるのは難しかった。)(”Weblio”研究社 新英和中辞典より引用)
(※研究社 新英和中辞典では、「手に入れる」は”come by”は一番目の意味」
That kind of job offer is hard to come by.(そのような仕事のオファーはめったにないよ。)(英辞郎ontheWebProより引用)
(※英辞郎ontheWebProでは、「手に入れる」は”come by”の2番目の意味」
A reliable used car is hard to come by.(信頼の出来る中古車は手に入れるのが難しい。)(The Dictionay by Merriam Websterより引用)
(Merriam Webserのトップページのリンク貼っておきます。無料のオンライン辞書です。)
How did you come by that beautiful picture?(あの美しい絵はどうやって手に入れたのですか?)(研究社 ロングマン 句動詞英和辞典より引用)
みなさん、辞書はとっても大事です。辞書を読みましょう。
今回は、これで、終わりです。
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